社交ダンス(競技ダンス)を知らない方のために、TVアニメ「ボールルームへようこそ」が100倍面白くなる社交ダンス基礎知識です。

アニメ「ボールルームへようこそ」が100倍面白くなる社交ダンス基礎知識

アニメ「ボールルームへようこそ」が100倍面白くなる社交ダンス基礎知識

2011年より、月間少年マガジンにて連載開始された「ボールルームへようこそ」。
スポーツ漫画の中でも異例の社交ダンス(競技ダンス)漫画でしたが、作者の竹内友さんの引き込まれるような画力もあり、かなり話題になった漫画です。
2013まんが大賞では、堂々2位に選ばれました。

本作を読んだ方ならご存知かと思いますが、素晴らしいのはその圧倒的画力。
社交ダンス(競技ダンス)という、非常に動きの多いスポーツを、情熱あふれる書き方で、素晴らしいコマ割りで、ダンスを知らない人が驚くぐらいのレベルで表現されています。

そして2017年7月。
ついに、「ボールルームへようこそ」がアニメ放送スタートとなります。

ただ、これだけの表現力のある漫画がアニメに果たしてできるのだろうか、、、
右肩下がりの社交ダンス界にいるいちダンサーとしては、この漫画がアニメになってヒットして、そして社交ダンスブームの再来!、といったことを夢見ているのですが、アニメーションでこの表現を再現できるのか!?
そんなやきもきした気持ちで、放映を待ちわびています。

社交ダンス(競技ダンス)の基礎知識

さて、社交ダンスといっても、今の若い人たちはあまりどんなものかピンとこない人も多いかもしれません。
男女のペアで踊るダンスで、世界中で踊られています。
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30台前後ぐらいの方でしたら、「ウリナリ芸能人社交ダンス部」を小さい頃に見ていたかもしれませんね。
最近ですと、キンタローさん、山本アナ、元乃木坂46市來玲奈さんなどの、競技ダンス企画などでちょっと見ているかもしれません。

でも実際に社交ダンスをやってみたことがない人からは、やっぱり未知の世界ですよね。
なのでここでは、社交ダンスに全く触れたことがない人でもアニメ「ボールルームへようこそ」が100倍面白くなるように、社交ダンスの基礎知識を説明していきたいと思います。

ネタばれは極力少ないようにしていく、もしくはアニメの放送に合わせての解説にしていきたいと思います。

社交ダンスの名称について

まず、社交ダンスという呼び名なのですが、実は色々あります。
社交ダンス・競技ダンス・ダンススポーツという名称があります。

日本でよく踊られていて一般的に「社交ダンス」というと、イギリス発祥の「ボールルームダンス(BallroomDance)」の事を指します。「インターナショナルスタイル ボールルームダンス」 と言われたりします。

もっと広義の意味での社交ダンスという意味であれば、ペアダンス全般を意味しますが、この意味でつかわれることはあまり日本ではありません。

そして、その社交ダンスの中には、競技会形式で競うものがあります。
それが、「競技ダンス」とか「ダンススポーツ」というものですね。

なので、社交ダンスというダンスの種類の中に、競技形式で踊る「競技ダンス(ダンススポーツ)」というものがある、と理解してもらえればOKです。

社交ダンス自体は、日本中結構どこでも踊られています。
実は日本は、世界でも有数の社交ダンス大国で、地元の公民館などに行けば、年配の方が多数踊っている姿にびっくりするかもしれません。

また競技ダンスの大会も多数開催されています。
毎週土曜日日曜日では、ダンスの聖地「後楽園ホール」をはじめ、大きな大会では「日本武道館」、各地の体育館やホールなどで、大会をみることができます。

社交ダンスの種目

社交ダンスの中には、様々な種目があります。
特に、競技ダンスで正式採用されている10種目が有名です。

10種目は大きく分けるとスタンダード、とラテンに分かれています。

スタンダードは、

  • ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップ、ヴェニーズワルツ
  • 相手と組んだ状態で踊る
  • 比較的フロアをどんどん移動していく
  • 大会などでは男性は燕尾服、女性はドレスを着ている
    画像の説明

ラテンは、

  • チャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソドブレ、ジャイブ
  • 相手と比較的離れて踊り、場合によっては完全に離れて踊る
  • 種目にもよりますが、その場からあまり移動しない種目が多い
  • 大会などでは、女性は比較的露出の多い衣装などを着ることがおおい。
    画像の説明

という風に分かれています。
それ以外にも、ジルバやブルース、古くはマンボやスクウェアルンバ(フレンチルンバ)といった種目もあるのですが、最近はあまり踊られることがありません。

  • ワルツ‥ゆったりとした3拍子のダンス。上下動しながら回転して踊ります
  • タンゴ‥ストップ&ゴーの激しい情熱のダンス。上下動がなく、切れ味を出して踊ります
  • スローフォックストロット‥4拍子(2拍子)で踊る非常にゆっくりとした流れるようなダンス
  • クイックステップ‥飛んだり跳ねたり、フロアを駆け巡るダンス
  • ヴェニーズワルツ‥ひたすら回転を続ける早いワルツ。最近は回転以外のステップをつかうこともあります。
  • チャチャチャ‥切れ味のある激しいアクションのダンス。
  • サンバ‥上下動をしながら、フロアをめぐるダンス。ヒップアクションが強いのが特徴。
  • ルンバ‥ゆっくりとした中にも、はっとさせられる様な鋭さがある大人のダンス
  • パソドブレ‥スペインの闘牛を模したダンス。強く激しく死闘を演じます。
  • ジャイブ‥アメリカンなダンス。素早く弾みながら自由に楽しく踊ります。

プロ、アマチュアの競技会

「競技ダンス」の中では、プロ・アマチュア競技会といわれるカテゴリがあります。
それぞれプロダンサーが出場する部門と、一般の人が出場する部門に分かれています。

日本の場合、プロ部門に出場しているのは、ほとんどが社交ダンス教室の先生ですね。ですから日本の場合は、プロダンサー=社交ダンスの先生、という図式になっています。もちろん会社員の方でもプロ部門には出場できます。

アマチュア部門は、ダンスを生業にしている人以外の方が出ていることが普通です。子供、学生、会社員、などなど。

それぞれの部門は、クラスで別れており、
N級から始まり、D級、C級、B級、A級などとなっています。

作中の、仙谷プロは、日本トップクラスのプロA級ダンサー、
兵頭・しずくペアは、日本トップクラスのアマチュアA級ダンサー、という設定です。

主人公たたらくんは、もうちょっと先になってから、N級からスタートしますね。
(そのまえに、ありえない出場をしてしまいますが笑)

ちなみに、日本の場合は同じA級でも団体が複数あり、団体によってかなり人数やレベルが違ってきます。

1話 全英選手権について

オープニングに全英選手権のシーンが出てくるのかと思ったのですが、出てきませんでした・・・
せっかく全英選手権について書いたのですが、お蔵入りです(涙)

1話 社交ダンス教室のレッスン料金

第1話で、多々良君のカバンに入っていた教室の料金案内。

見てみると、
「入会金 8000円 年会費5000円」
「個人レッスン 25分 5000円~」
などと書いてあり、多々良君がびっくりしていました。

この金額ですが、半分本当で、半分嘘ですね。

今現在、社交ダンス教室は生徒さん不足が広がってきており、このような金額の教室はだんだん少なくなっています。
特に、入会金は3000円から場合によっては0円、そして年会費を取っている教室はここしばらく聞いたことがありません。
正直、どこの教室も新規の生徒さんが昔に比べて入らないため、入会の敷居を下げているのが現実です。

レッスン料金の方ですが、25分5000円というのは実際にある金額です。
だいたい、個人レッスン(先生と1対1のレッスン)であれば、3000円から。
有名な先生だと6000円ぐらいにはなると思います。
これは、社交ダンスに限らず、先生と1対1の指導を受ければ、どんな習い事もそれぐらいの金額になると思います。

ただ、全くの初心者の方が、個人レッスンでスタートする必要は必ずしもなく、グループでのレッスンでスタートすれば、1時間1500円~2000円ぐらいで受けることができると思います。

1話 ステップについて

多々良君が仙谷プロに習った、初めてのステップ。
これは、通称ワルツのボックスといわれるワルツの初歩のステップです。

3歩で90度回転して、4回ステップすると元に戻ってきます。
ただ、このステップでダンスパーティーなどで踊ることは、できません。
ワルツの基礎を覚えるとの、振り子のような動き(スウィング)を身に付けるために、基礎練習として使うステップです。

サークルJでも、これと似たステップを最初に習います。

ワルツは、上下動が特徴の種目です。
ですので、多々良君が仙谷プロの真似をしていたように、しゃがむように1歩目を踏み出し、2歩目3歩目で、かかとを上げて高くするように踊ります。

しゃがみながら低くステップすることをロアー
上がりながら高くステップすることをライズ
といいます。

これを、スムーズに、そして歩幅を大きくステップするのですが、もし一晩で仙谷プロと同じように出来るようになったとしたら、もうそれは日本トップレベルになれてしまうでしょう。これが上手に出来るようになるために、プロ選手は何年も時間を費やして練習しているのです。

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