いつもサークルJカップへの出場ありがとうございます。
おかげさまで30回を超えて、次回は33回となろうとしています。
数ある大会の中でも8年以上にわたって続けてこれたのは、皆様がこの大会を目標に頑張ってくださったことが一番の要因だと思っています。
さて、今回はサークルJカップの概要に記載させていただいたように、クローズド大会における出場制限をもう少し増やすことにしました。今までの制限はダンスサークルJ会員であれば出場できていましたが、今後はもう少し制限がかかる方向で進めていきたいと思っています。
これにはいくつか理由がありますので、ぜひ一読してご理解いただけると幸いです
●①大会出場者が増えてきて、予選落ちしてしまう人が増えてきた
大会は出場人数が増えれば増えるほど盛り上がっているかと思われがちですが、実際のところ出場者が増えれば増えるほど、予選で落ちてしまう方が増えます。
もちろん公式戦に比べて単科戦であったり、様々なカテゴリがあったりするので、活躍の可能性はありますが、やはり人数が増えるほど、残念な思いをする人は増えてしまいます。
どうしてもダンス界は活躍する人の声が大きくなってしまうのですが、クローズド戦でも170名を超える参加人数が見込まれるようになってきた現在、これはあまり良くないと運営としては考えています。
ダンスサークルJの運営は競技が目的ではありません。Jカップが、より多くの方が社交ダンスを楽しんでもらえるためのイベントの一つとして、そこに立ち返る必要があると考えています。
●②サークル会員ではあるが、実際顔も知らない人がたくさん出ている
サークル会員のためのイベントでスタートしているJカップですが、上手な人のダンスの踊りも見てもらえると刺激があるだろうと、出場の枠を広げてきました。また、会社であるダンス教室が運営組織である以上、収益的により多くの方が参加できる状態を望んできたことも否定できません。
しかし、クローズド(身内的)な大会にもかかわらず、参加者同士お互いがあまり知らない人がたくさん出ている状況、というのはちょっと違うなあ、と思いはじめていたのもあります。
入会者であればクローズド戦に出られるという現状のシステムが、この状況をより増やしているのではないかと思っています。
もちろん昔のメンバーが上手になっていくのを見たりするのもとてもうれしいので、OB・OGの大会参加はウェルカムです。ただ、たまにでもいいので、ぜひサークルに顔を出してもらったりして、新しい会員との交流もしていただけたら嬉しいですね。
●③ガチ勢じゃないとダンスが続けられない?
つい最近、言われたことです。
コロナ渦以降、サークルJのシステムも変わりましたし、定例会場が練習場利用が出来るようになったり、プロの先生が主催する専門サークル・グループレッスンが増えたりしたことで、以前よりガチ勢の人数が増えているような気がします。
ダンスに一生懸命なのは、もちろん悪いことではないのですが、ガチ勢じゃないとダンスを続けるのが苦しくなる、というのでは、たぶん社交ダンスのすそ野を広げることは難しいのじゃないかと思います。
サークルに緩ーく参加している人たちも楽しめる、そんな大会がもう少しあってもいいのじゃないかと思いました。
●まとめ
以上のような理由で、今回のクローズド戦の参加要件を追加しました。
オープン戦に関しての出場制限は基本的には設けないで今まで通りの方向です。
が、やはりサークルあっての大会ですので、上記のようなことを踏まえたうえで新人・ミドルあたりの方に少し要件を検討をする可能性もあります。
もちろんサークル来ていない方を全部排除したいとかそういうつもりはないのです。競技目指して上を目指したい方はどんどん頑張ってほしいと思っていますし、欲張りですがそういった方が出てくれるのはやはり大会も盛り上がりますので、ある程度緩めの条件をクリアしてもらい大会に参加してもらえたらと思っています。
大阪でも、ヤングサークル向けの大会が開かれていて参加人数も増えていたようですが、中止されてしまったようです。理由はいろいろあるようですが、やはり大会!大会!となると、本体のサークルの運営が上手くいかなくなってしまうようです。
大会とサークルの運営は、両方が上手くいかないと続けられませんが、大会あってのサークルではない、ということですね。
要するにバランスなのです。長くやってる方も、競技出ていても、ガチ勢でも、たまにでもサークルに顔を出してもらえて、みんなと交流してもらえる、そういった形がサークル界としては一番理想なんじゃないかと思っております。
今回の決断は参加者が大きく減る可能性もあり、非常に悩んでの決断でした。ただ一部の人ばかりが楽しめるというのでは、長い目で見て絶対に良くないと考えています。もちろん努力した人が勝てるというのは大会としては当たり前ですが、その役目は公式アマチュア戦にあるとおもっています。(現在の社交ダンス界の凋落の一つの原因は、競技ダンス至上主義にあると思っています。最近はサルサに抜かれ始めてきていると感じています)
3~4年戦といった別カテゴリや級持ち以外カテゴリを増やせば、ということも考えたのですが、大会時間も増えますし複雑化してしまいます。システム対応や大会運営時間が増えると大会参加費用も上げざる得なくなり、ちょっと今回はその方向は採用しませんでした。
もちろん、この制限によって大会の運営が立ち行かなくなり、恥ずかしながら元に戻す可能性もあります。その際は生暖かい目で見守ってやってください。
ぜひ今回の方向性に理解をいただければと思います。
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