社交ダンス大会(競技ダンス)のランキング・クラスについて解説

社交ダンスのランキング(クラス)について

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社交ダンスの事について話をしているとよくクラスの話が出てくるのではないでしょうか?
「あの先生はA級だよ」とか
「ロペスとキンタローがA級になったんだよ」とか聞いた事ありませんか?

この社交ダンスのクラスというのは、いったいどういうものなのでしょうか?
今回は、社交ダンス(競技会)のクラスについて解説していきます。
社交ダンス大会の様子

競技ダンスのクラスシステム

A級とかB級とかいうのは、社交ダンス大会のレベル別のクラスの事です。
日本の社交ダンスの大会(競技ダンス)は、基本的にクラス別の大会になっているのです。

大会は大きく分けるとアマチュア部門とプロ部門に分かれています。日本では一般的に、プロ部門にはダンス教室の先生が出場しています。アマチュア部門はそれ以外の方が出場するのが普通です。

そして、それぞれA級〜D級に別れています。A級が一番上になります。一部のアマチュア大会ではさらにその下のF級G級もしくは1級〜5級に別れています。
さらに、その下にはノービス級という級を持っていないペアが出場する大会があります。
競技ダンスクラス分布図
昇級する条件は、それぞれに違いますが、一定の条件を納めれば昇級する、又は一定の条件以下だと降級するというシステムになっています。

要するに、まずはノービス級に出場して、F級→G級→…A級となっていきます。
さらに、一定の条件となるとA級の上のSA級というのもあります。

団体の問題

このクラスシステムですが、団体別になっており、現在は互換性があまりありません。日本ではダンス団体が4〜6ぐらい存在しており、それぞれにクラスがある状態です。団体ごとに出場人数が大きく違う状況などもあり、同じ級でも昇級しやすい団体、しにくい団体が存在まします。
まるでボクシングのようですね、、、
日本の競技ダンス団体図

さらに、同じ団体内でも、地域別に級が存在することもあります。
例えば、東部A級、北関東A級、関西A級などなど、、
さらにさらに、年齢別のシニア、グランドシニアなどというカテゴリでも、クラスがあったりします。

なので、A級といっても、どこのA級であるのかによってかなりレベルが違ってしまう状況です。

ランキング

日本の場合は、ランキング(順位)式の評価はあまり使われていません。複数の大会の結果で順位を出して、上から規定数をA級、B級…としていく方法を検討されていたこともありましたが、やはりクラスが頻繁に変動するという仕組みがあまり受け入れられないようで、採用には至っていません。

ターンプロ

アマチュアのクラスからプロのクラスに転向することを、ターンプロと言います。
だいたい、2クラス落ちる規定の場合が多いです。
なので、アマチュアA級の人がプロC級でスタートすることになります。

ノービス級大会

クラスを持っていないペアが出場する大会です。多くの場合は、出場した人たちの上位10%〜20%程度が昇級出来る仕組みになっています。

級を持っていないペアが出てくるので、他団体の上位選手や、過去に上位級だった選手、学生ダンス出身の選手といったレベルの高い選手が出てくる場合もあり、大変厳しい大会になる場合もあります。

多くの場合は、ベーシックステップという決まったステップのみしか使用できません。

F級〜G級

JBDF東部という最大手団体で採用されているクラスです。アマチュアD級、C級の人数が多すぎるため、E・F・G級を作ったのですが、結局出場者がそろわずあまり機能していません。

ベーシックステップしか使用できません。

1級〜5級

社会人級といわれているJDSFという団体で採用されている級です。
昔のテレビ番組、「ウッチャンナンチャンの社交ダンス部」で、芸能人ペアが出場していたのがこの1級〜5級となっています。

現在は★

D級

プロ
プロはD級からになりますが、現在選手の減少により縮小しつつあります。団体によっては、C級スタートになっていたりします。★

アマ
アマチュアのD級からは、バリエーションという自由な振り付けが使用できます。
JBDF東部は200組近く出場する場合もある人数の多いクラスになりますが、団体によってはとても出場人数が少ない場合もあります。

C級

プロ
プロC級は、団体によってかなりの人数差があります。最大手のJBDF東部では、多いと250組も出場することもありましたが、近年は減少気味です。
他の団体も、ほぼ機能していないぐらいの人数しかいない場合もあります。

アマ
アマチュアC級もやはり団体によってかなりの人数差があります。最大大手のjbdf東部では400組ちかくも出場することもありましたが、近年は200組程度とやはり減少気味です。

B級

プロ
プロのB級は、どの団体も人数はあまり多くありません。ただ、その理由は人数が絞られて少なくなっている場合と、出場者が少なくて少なくなっている団体があります。

アマ
アマチュアB級は、団体によっても違いはありますが、おおむねハイレベルなクラスになります。JBDF東部アマチュアB級となれば、アマチュア選手の中でもかなり踊れる選手ということになります。

A級

プロ
プロのA級は、日本のほぼ最上位のクラスになりますが、団体によってはかなりレベルに差があります。
例えば、JBDF東部A級は、400〜500組中の30組前後と非常に狭き門ですが、別団体は選手の半分以上がA級であったりと。
よってJBDF東部A級となると、統一全日本レベルでもトップクラスの選手となりますが、他の団体の場合は同じA級選手でもJBDF東部C級相当ぐらいの場合もあります。
また、JDCという団体はラテンが得意な選手が多く、JCFという団体はスタンダードが得意な選手が多かったりするので、そういった差もあります。

正直言って、同じA級選手といってもかなり差があるので、一番公平な判断としては統一全日本という大会の結果ではないかとおもいます。(各団体選手数に比例した審査員の配分ではないため、不公平であるという意見もありますが)

アマ
アマチュアA級も、団体によってかなりレベル差があります。
そしてプロと比べるとどうなるのかというと、アマチュアはターンプロすると2クラス落ちるのが一般のため、アマチュアA級はプロC級に該当します。しかしながら近年アマチュアのA級には、子供の頃から始めたジュニア出身がいることが多く、このトップクラスアマチュア選手は、プロに転向してもすぐに全日本クラスに入ってくる選手もいますので、近年は一概に2クラス下になるという認識はあまり正しくないかもしれません。

SA級

実はA級の上には、SA級というクラスがあります。これは、A級の中でも特定の大会などで成績を残した人に送られる非常に名誉なクラスになります。基本的に1組にしか与えられないので、日本に1カップルだけなのですが、現在は団体の分だけSA級が存在してしまっています。

昇級と降級

クラスを昇級するためには、各クラス戦で一定の成績を納める必要があります。
例えば
jbdf東部アマチュアC級では、

C級⇒B級への昇級:
 ・C級競技会で1~6位に入賞
 ・C級競技会で準決勝に2回
 ・上位級競技会で準決勝に1回
のいずれかに該当

となっています。
年度をまたぐことはできません。その年度中に条件を満たさないと、次年度はまた最初からになります。

降級もあります。ある一定の条件を満たさないと一つ下のクラスに落ちてしまいます。
例えばJBDF東部アマチュアB級では

B級⇒C級への降級:
・B級及び上位競技会で1回も最終予選まで到達できなかった場合
この場合は、
下位級ではあまり厳しくないことが多いですが、人数の多いクラスでは、条件を満たすのが大変な場合もあります。

⇒JBDF東部 昇降級規定

まとめ

以上が、日本の社交ダンス競技会のクラスシステムの解説になります。

実は、このクラスというシステムは海外ではあまりありません。海外の大会についてあまり詳しいわけではないのですが、例えば世界で一番有名な大会ブラックプール選手権でも、クラスなどは一切なく誰でも出場できる大会となっています。
指定の大会の順位でのランキングが設定されていたりするのもありますが、あまりクラスという概念は無いようです。誰でも出場できて、その順位だけがレベルの判断という感じのようです。
(競技ダンスが盛んな、アメリカやドイツ、イタリアの状況を知りたいですね)

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