社交ダンス初心者が最初に習うおすすめ種目とステップの紹介

初心者が最初に習うべき種目・ステップ

社交ダンスは、とても種目が多いダンスです。
スタンダードに6種目、ラテンに6種目、踊られられなくなってしまった種目も含めると、実に14種目ぐらいあります。これら色々な種目を自在に踊れたらかっこいいですよね。

でも社交ダンスをゼロから始めるときは、どの種目から習えばいいのでしょうか?またどのステップから覚えればいいのでしょうか?

実は社交ダンスは、種目によって結構難易度が違います。どの種目をどのように習っていくかで社交ダンスの難易度が大きく変わってしまうものなのです。ところが、そういった事を考慮せずに教えている先生も意外と多いのが実情です。
ある程度踊れるようになった方からすると、初心者向けのステップはどれも簡単に感じられますが、全くの初心者にとっては、どの順番で何を習うかはとても重要なものなのです。

ここでは、私ダンスサークルJの代表の滝川が、2000人以上の初心者の方々に教えてきた経験を元に、社交ダンス入門用ステップを解説していきます。

 

①ブルースとジルバ

一番最初に習うべきなのは、やはりブルースとジルバでしょう。
スタンダードのブルース、ラテンのジルバ、実はどちらもあまり社交ダンス界では踊られなくなってしまった種目です。
しかし、この2つの種目は、初心者が社交ダンスを学ぶにあたって大事な事項を覚えるのにとても良い種目です。

ブルース

ブルースでは

  • 姿勢、形
  • 相手との組み方
  • 足の出す位置(←これがめちゃくちゃ重要です!!)
    を習いましょう。

特に、この足の出す位置を教えない先生は、初心者を教える能力が足りてないと判断していいぐらいです。組んで踊る際に、右足がどこに出るか(インサイド・アウトサイド)、というのは超重要ポイントです。

この3つを覚えて、実際に踊ってみることが、スタンダードの最初の一歩になります。

ステップは、いわゆるクオーターターンと方向転換のステップを教えてもらえれば十分です。ブルースで組んで踊れる、という事ができれば、最初の一歩は達成です!

※サークルJでは、方向転換にあえてチェックバックは使っていません。初心者にとって、1歩前進から急に後退するのは中々難しいことだと判断していて、2歩前進からの後退をして方向転換をしています。

ジルバ

ジルバでは、ラテンの基礎を覚えましょう

  • 姿勢、形
  • 相手との組み方
  • リズム感(←重要です)
    といった事を習えるといいです。

とくに、運動が苦手だと、ジルバのカウント「S(スロー)」と「Q(クイック)」を使い分けることが出来ない事が多いです。ここで、最初のつまづきが起きることが多いので、しっかりと「S」と「Q」を使い分けてください。

ちなみに、ジルバを6カウントで教える先生がいますが、これもまた初心者向きではありません。そもそもジルバは6カウントでは踊りませんし、難しくなる原因お勧めできません。

そして、一番大事な事は、ジルバは楽しいダンスだという事を知ってほしいですね。

ステップは、

  1. フォーラウェイロック
  2. チェンジオブプレイス
  3. ウィンドミル
  4. リンク
    を覚えましょう。
    ジルバで音楽に合わせてステップが踏めれば、初心者2歩目に到達です!

②タンゴとサンバ

さて、ブルースとジルバを習って覚えました。
では次に習うのは何がお勧めでしょうか?

多くの場合、ここで次に習うのがワルツとルンバでしょう。
でも違います。初心者にお勧めする3つ目の種目は、タンゴとサンバです

ワルツとルンバは曲がゆっくりのため、初心者向きと思われますが、意外とハードルが高いです。
(すいません、、、実はサークルJでは、教える都合上ワルツとルンバを次にやっています。でも、難しいのがわかっているので、ワルツとルンバでは予備講習を行っています)

タンゴ

タンゴでは、ブルースの知識を使って踊りましょう。
ただし、タンゴは少し姿勢を低くしておどります。軽くしゃがんでください。

また、振り向く動作(ネックアクション)なども、できなくてもいいのでなんとなくやってみると、タンゴらしさを表現できるでしょう。

ちなみに、振り向いた状態をPP(プロムナードポジション)と言って、とても重要な状態です。必ず覚えましょう。

覚えてほしいステップは

  1. ウォーク
  2. プログレッシブリンク
  3. クローズドプロムナード
  4. バックコルテ

これぐらいが出来れば上出来です。ファイブステップまで覚えれば、さらにいいですが、ちょっと難しいので、チャレンジできる人だけでいいと思います。

こちらの動画の前半部分まで(5番か7番まででOK)ですね。

サンバ

サンバもとても楽しい種目です。
ジルバと同じ組み方でいいのですが、一つ大きく違うところは、上下動をしながら踊ることですね。バウンスと言います。
慣れてしまえば、とても楽しく踊れるダンスです。
そしてこのサンバで沢山踊って、少し早めの音楽にも体を慣らすことが大事です。

覚えてほしいステップは、

  1. ホイスク ×4回
  2. サンバウォーク ×4回
    でいいでしょう。

これが簡単だ!、という場合は、クリスクロスボタフォゴより先に、サンバウォーク&サイドサンバウォークを覚えた方がいいでしょう。ボタフォゴは、少々難しいので、もう少ししてからでも大丈夫です。

  1. ホイスク ×4回
  2. サンバウォーク&サイドサンバウォーク ×2回

③ワルツとルンバ

ここまでの4種目を順番にやってくれば、ダンスにあまり興味がなかった方も少し興味が出てくるのではないでしょうか?

さあ、ここから本格的なステップが始まってきます。ちょっと難しい部分もありますがチャレンジが大事です。

ワルツ

ゆったりとした上下動があるダンスです。
比較的踊りやすいダンスなのですが、初心者にとって致命的な事が一つあります。
それは、スピンターンというステップです。
一般的に良く踊られるワルツのステップに入ってくるものなのですが、これがとてつもなく難しいです。初心者の鬼門です。
(スピンターンを避けて、クオーターターンとアウトサイドチェンジでやる方法もありますが、いずれスピンターンは避けられません。)

スピンターンをマスターできれば、初心者ステップの最初の山は越えたといっても過言ではありません。おそらく上手く出来ない人の多くは、このスピンターンが上手くいっていないので、ここをしっかりと習いましょう。

スピンターンについては

  • 避ける側、追い越す側
  • 足の着く位置
  • 回転量(どの向きまで回るか)
    をしっかり習いましょう。

覚えるステップは

  1. ナチュラルターン&スピンターン
  2. リバースターンの1~3歩
  3. ホイスク
  4. シャッセ from PP
    です。
    動画はこちらを参考にして下さい。

これが難しい場合は、以下のステップからまずは覚えましょう。
チェンジステップというステップを繰り替えします。

ルンバ

ルンバはゆっくりな音楽なのですが、最初はなかなか苦戦する種目です。

難しいのは

  • 片足体重で、ひざを伸ばして立つ

という部分です。片足に体重を全て載せないといけないのですが、それが慣れるまでは難しいのですね。片足に体重を乗せる、という事がどういうことなのかを知ってください。

そして、あと3つ重要なことがあります。

  • 3歩づつステップして、3歩目を長く取る
  • 1歩目はカウント2からステップする
  • つま先からステップする

という事です。
最初に習う際に、このあたりのポイントをきっちり習ってほしいのですが、ルンバはゆっくりで簡単だという思い込みで、雑に教えてしまう先生や経験者が多いです。注意してください。

覚えてほしいステップは

  1. オープンヒップツイスト
  2. ホッキースティック
  3. ニューヨーク ×3回
  4. スポットターン

といったステップなのですが、まったく初めての方、運動が苦手な方には、けっこう難易度が高く感じられる場合が多いです。

上手く出来ない場合は、

  1. オープンベーシックムーブメント(ダブルハンド) ×4回
  2. ニューヨーク ×4回

 

もしくは

  1. オープンベーシックムーブメント(ダブルハンド) ×4回
  2. ニューヨーク ×3回
  3. スポットターン(最終歩は横へ)

を繰り返すといいと思います。

まとめ

初心者の方は、まずは以上のステップが出来るように目指してください。
ワルツとルンバが出来るようになれば、クイックステップとチャチャチャも出来るようになります。
ここまでに習った事を応用して、残りの種目やもう少し難易度が高いステップを攻略してきましょう。

ちなみに、こういった基礎をすっ飛ばして難しいことを教わっている場合は、ちょっと気を付けた方がいいです。講師の先生が、初心者の人を教える際の重要な事を良くわかっていない場合があります。
(また延々とルンバウォークしか教えない、といった極端な先生もあまりお勧めできません)

社交ダンスは実はなかなか難しいダンスです。ペアダンスという性質上どうしてもやらなくてはいけないことが多く、その上、種目もステップの数も非常に多くなっています。でもそれは裏を返せばやりがいがあるダンスという事も言えます。始めるとはまってしまう人が多い中毒性の高いダンスです。

しかし入り口の時点で難しいことや出来ない事を教わっても、多くの人は挫折してしまい社交ダンスにマイナスイメージを持ってしまう事でしょう。
しっかりと順番に1から丁寧に習ってみてください。そうすればきっとあなたの社交ダンスライフは楽しめるでしょう。

それでは!

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投稿者プロフィール

滝川 洋信
滝川 洋信
大学生の時に社交ダンス部(競技ダンス部)で社交ダンスを始めました。社交ダンス講師歴20年、教えてきた生徒の数は1500名を超えました。
現在、池袋と川口で社交ダンス教室を運営し、若者向け社交ダンス<ダンスサークルJ>や<ダンスサークルアクト>を開催しています。
合同会社タキガワダンススクール代表。