ベーシックステップ規定@Jカップ

ベーシックステップ規定について

第28回大会より、ベーシックステップ規定を導入することにいたしました。

これは、過去の審査員の方にも何度も言われてきたように、「身の丈に合ったステップを使いましょう」、「ステップをシンプルにして音楽に合ったダンスを踊りましょう」といった事を、皆様に実践していただくためのものとなります。

しかし、新人のころは、基礎が大事・ベーシックが大事といわれても、どれがベーシックで、どれが音楽に合わせやすいステップなのか、わからない状態です。
上級者にあこがれて、派手で難易度の高いステップを取り入れてしまい、自分だけでなくペア相手も四苦八苦してしまうことは多々見受けられることです。

ぜひベーシックステップを使う中で、ダンスを踊る際にとても大事な

  • 音楽に合わせる
  • 表現をする
  • 歩幅やスピードなど競技的な要素を発揮する

といった事を行ってみてください。

また、もう一つの大きな理由として、パートナーさんの負担を減らす、という目的です。
大会の度にリーダーさんに合わせて複雑なバリエーションを何種目も覚える、ということが常態化している現状を、少しでも和らげる方向性を取りたいと思っています。
これによって、新しいパートナーさんと気軽に組める、久しぶりに参加する人でも出場しやすい、少ない練習でも合わせやすい、といった状況が出来れば、と思っています。
もちろん、これにおいてはベーシックステップである必要はないので、今後は少し方向性を変更する可能性はあります。

とは言え、ベーシックLv2は、かなりの自由度があるため、工夫次第ではまるでバリエーションのようなステップが使用できます(というか、本来バリエーションはそうやって出来てきたものです。現在のバリエーションは初心者にとって複雑怪奇化しすぎている状況です)
上級者の方は、ぜひベーシックステップを通してこれだけの表現ができるんだ、ダンスはステップだけで踊るものではない、というのを見せてもらえたらと思います。

これを機にサークルJのレッスンステップも現状の初中級・中級レベルに合わせて一新し、レベル段階別・大会用ステップ別にわかりやすく整理いたします。ご期待ください。

教科書について

  • JBDF発行の教科書(ISTD編集 シリーズ)
  • JDSF発行の教科書(WDSF編集 ダンススポーツ教本)
  • Technique of Ballroom Dancing (Guy Howard著)
  • The Laird Technique of Latin Dancing (Walter Laird著)

以上の教科書のステップ、テクニックが使用可能です。

今回記載のベーシックステップは、JBDF発行の教科書、JDSF発行の教科書を使用しています。他の教科書の使用、もしくはそのステップがどちらのLvに該当するかについては、お問い合わせください。
(今回、Technique of Ballroom Dancingの教科書とThe Laird Technique of Latin Dancingの教科書については言及できていません。質問がある場合は個別にご連絡ください)

新人戦 ベーシック規定

新人戦では、ベーシックLv1規定を満たして踊ってください。
使用可能なステップは、下記に書かれている使用可能ステップの項目をご覧ください。

サークルJステップ動画の各種目のページに、ベーシックステップの動画がありますので参考にしてください。(B1と記載されているステップが使用可能です)

ミドルクラス戦 ベーシック規定

ミドルクラス戦では冒頭の規定小節(25~35秒程度)をベーシックステップで踊っていただきます。
各種目ごとに、以下の小節数をベーシックLv1もしくはベーシックLv2規定を満たして踊ってください。使用可能なステップは、下記に書かれている使用可能ステップの項目をご覧ください。

  1. ワルツ:12小節
  2. タンゴ:14小節(4カウントを1小節と計算してください)
  3. スローフォックストロット:12小節
  4. クイックステップ:18小節
  5. ヴェニーズワルツ:18小節
  6. ルンバ:10小節
  7. チャチャチャ:14小節
  8. サンバ:12小節(4カウントを1小節と計算してください)
  9. パソドブレ:12小節(4カウントを1小節と計算してください)
  10. ジャイブ:18小節

ただLv2のベーシックステップを自力で構成するのはそれなりに難易度が高いため、事前にLv2構成ステップを発表いたします。
もちろん、このステップを必ず使用する必要はなく、自分の先生にルールを相談の上、振り付けてもらうのでもOKです。(自分で組み立てても大丈夫ですが、必ず教科書を確認して作ってください)

もちろんベーシックレベルLv1のステップでも問題ありません。

ベーシックLv1(B1)の規定(新人戦のステップ規定)

  1. アマルガメーション(ルーティン)は、各種目のベーシックLv1に指定されているステップで組み立てること
  2. カウントの変更(シャフルタイミング)は可能(例:SQQS⇒SQ&Q、SQQ⇒SSSといった変更)
  3. 初心者にとって無理のない程度の回転量の変更(1/8~1/4程度)は可能
  4. 教科書にない続行も無理のない範囲で可能
  5. 予備歩(プレパレーションステップ)の使用可能
  6. 他の種目のLv1のステップを使用可能(ただし、歩数・方向・ライズ&ロアーなど特性が大きく異なるものは認めない)(例、ワルツでクイックオープンリバースの使用可)
  7. (ラテン)リーダーがパートナーのステップ、もしくはパートナーがリーダーのステップを使用することも可能
  8. (ラテン)教科書にないホールド・ポジションの変更は可能

ベーシックLv2(B2)の規定(ミドルクラス戦のステップ規定)

  1. アマルガメーション(ルーティン)は、各種目のベーシックLv1もしくはベーシックLv2に指定されているステップで組み立てること
  2. カウントの変更(シャフルタイミング)は可能(例:SQQS⇒SQ&Q、SQQ⇒SSSといった変更)
  3. 回転量の自由(ただしスタンダードは、ピボットを付け加えるような著しい回転追加は、バリエーションとしてNG)
  4. 他の種目のLv1のステップを使用可能(ただし、歩数・方向・ライズ&ロアーなど特性が大きく異なるものは認めない)(例、ワルツでクイックオープンリバースの使用可)
  5. 教科書にない続行も無理のない範囲で可能
  6. (ラテン)教科書にない、セパレートしたステップ、リーダー・パートナーが違うステップ(例、サンバ:Lがクルザードロック、Pがソロスポットボルタ)も可能
  7. (ラテン)リーダーがパートナーのステップ、もしくはパートナーがリーダーのステップを使用することも可能
  8. (ラテン)教科書にないホールド・ポジションの変更は可能
  9. カウント数(歩数)の変更は教科書にある場合を除いて不可(例:2,3,41⇒2,3,41,&)
  10. 予備歩(プレパレーションステップ)の使用可能
  11. ラテンにおいては、バリエーションではあるがランジラインの使用可能とする(横へクカラチャの代わりに使える、スライディングドアーズやシンコペーテッドオープンヒップツイストの4歩目、などに使える)⇒記載場所を各種目に変更します。

その他規定

  1. その他各種目ごとに規定がある場合は、使用可能ステップのページに記載あり。

使用可能ステップ &各種目の規定

以下に、レベル別の使用可能ステップと、各種目ごとに定められたベーシックステップ規定が記載されています。

大会向け参考ステップ

以下のページに、レベル別の大会向け用ステップがあります。
もちろんこれ以外のステップを使用しても、規定を満たしていれば大丈夫です。大会用のステップとして参考にしてください。

※現在、更新中