社交ダンス種類
社交ダンスには14種類以上!
社交ダンスと聞くと皆さんはどんなダンスを思い浮かべますか?
燕尾服とドレスでくるくる回っているダンスを思い浮かべるでしょうか?
それとも、激しく男女が動くダンスを想像しますか?
実は社交ダンスは大きく分けて2種類(スタンダードとラテン)、そしてそれぞれに5種類。合計10種類、そして今ではあまり踊られなくなっている種目も加えると14種類もある、とても種目が豊富なダンスなんです。
もしかしたら、みなさんもタンゴとかチャチャチャといった言葉は聞いたことがあるかもしれません。でもそれがどんなダンスなのかは、あまり詳しくは知らないかもしれませんね。
ここでは、社交ダンスの種類と特徴について、それぞれ動画付きで解説をします。
社交ダンス =ボールルームダンス(イングリッシュスタイル)
そもそも日本で社交ダンスと言われているダンスは、正確に言うと「ボールルームダンス」と言われているものです。
ボールルームダンスには2種類あり、日本の場合はインターナショナルスタイル、もしくはイングリッシュスタイル(英国式)のボールルームダンスを示すことが一般的です。
ボールルームダンスには、他にも「アメリカンスタイル」と言われている種類がありますが、日本ではあまり踊られていません。
イングリッシュスタイルとアメリカンスタイルでは、種目も踊り方も違ってくるのですが、今回は日本で一般的なイングリッシュスタイルの社交ダンスの種目について解説します。
また「競技ダンス(ダンススポーツ)」という言葉もよく聞きますが、こちらは社交ダンスを競技形式で踊る事を指します。
社交ダンスの種類について
日本でよく踊られているイングリッシュスタイルの社交ダンスは、大きく分けて2種類あり、スタンダードとラテンアメリカンがあります。
競技会的な分け方になりますが、スタンダードは5種類、ラテンアメリカンは5種類、それぞれダンスの種類があります。
これ以外に、ふだんあまり踊られることのなくなってしまった、ブルース・ジルバ・マンボ・スクウェアルンバなどもあります。
アメリカで独自の発展を遂げたアメリカンボールルームは、種類も踊り方も全然違っています。そちらについてはまた別途解説させてください。
20代・30代の社交ダンスサークル ダンスサークルJ
ダンスサークルJは、東京(池袋・日暮里・渋谷・国分寺)をはじめとして、横浜・名古屋・京都・大阪の全国8か所で活動している若者向け社交ダンス教室(サークル)です。累計入会者数は2021年11月時点で2000名を超えました。
ぜひあなたも社交ダンスを始めてみませんか?
スタンダードの種類と特徴
スタンダードは、男女が近接して組み、腕の枠(ホールド)を作ったまま踊るのが特徴です。
昔はモダンといわれている種目です。現在はボールルームと呼ぶ場合もあります。
競技会やダンスパーティーなどでは、女性はドレスを着て、男性は燕尾服を着て踊りますね。もちろん普段からそんな格好で踊っているわけではありません。
運動量も多いスポーティーな種目もありますが、入門ステップは年配の方でも踊れます。それぞれのレベルに合わせて踊り方を変えていけるとても良くできたダンスです。
スタンダードの中には、
- ワルツ
- タンゴ
- スローフォックストロット
- クイックステップ
- ヴェニーズワルツ
- ブルース
以上の6種類があります。
ワルツ(Waltz)
ワルツは、ゆっくりとした3拍子の音楽にのせて踊ります。滑らかに上下したり(ライズ&フォール)、大きく揺れる(スウィング)という動作が特徴的です。スローワルツと言われる場合もあり、上級者はくるくると回るとても美しいダンスです。
スタンダードでは間違いなく一番人気の、花形種目ですね。
簡単そうに見えますしゆっくりなので一番最初に習う事も多いのですが、意外と初心者殺しの種目です。特にスピンターンは初心者にはとても難しいステップです。全くの初心者は、ブルースやタンゴから習い始めるのがお勧めです。
●世界トップクラスのワルツ
●初心者・入門向けステップ
タンゴ(Tango)
静と動、ストップ&ゴーが特徴のダンスです。スタンダードの種目の中では比較的激しく強く踊る種目です。移動量も多く、ネックアクション(首振り)などが多用されるのも特徴の一つです。
上下動がないので、年配の方にも踊りやすいダンスです。初心者が習う場合には、入門用ブルースの次に習うのがお勧めです。
●世界トップクラスのタンゴ
●初心者・入門向けステップ
スローフォックストロット(Slowfoxtrot)
スローフォックストロットは、ステップの切れ目が無いように滑らかにす~っと移動していくのが特徴のダンスです。
もちろんそれだけではつまらないので、途中で激しいアクションなどを入れる場合もありますが、基本的には歩き続ける流れるようなダンスです。
ステップが歩き続けるような動きで特徴が少ないため、ちょっと覚えにくい種目ですです。そのためか苦手にする方が多い種目です。
●世界トップクラスのスローフォックストロット
●初心者・入門向けステップ
クイックステップ(QuickStep)
飛んだり跳ねたり走ったりが特徴のダンスです。現在の進化したクイックステップは、まるでジェットコースターのようなダンスとなっています。移動量も多く、スピードも速く、走ったりもするので、運動量はスタンダードで一番あります。
入門用のステップは、これほど激しくは動きませんが、やはり移動量の多いダンスとなっています。
ゆっくりな部分と早い部分を使い分けないといけないため、やはり苦手な方が多い種目です。
●世界トップクラスのクイックステップ
●初心者・入門向けステップ
ヴェニーズワルツ(Viennese Waltz)
3拍子のワルツなのですが、非常にリズムが早いのが特徴です。
別名ウィンナーワルツとも言われていて、宮廷舞踏から発達したダンスです。
ステップの種類が2種類ぐらいしかなかったり、回り続けるため目が回ったり、早い音楽のためよけたりするのが困難なため、ダンスパーティーなどではあまり踊られず、競技会の一部で踊られるだけの不人気種目でした。
近年では、ステップや表現を増やしたヴェニーズワルツが開発され、進化したヴェニーズワルツが徐々に踊られるようになってきています。
上級者向けのダンスと言えます。
●世界トップクラスのヴェニーズワルツ
●初心者・入門向けステップ
ラテンアメリカンの種目と特徴
ラテンアメリカンは、男女が離れて踊ったり、近づいて踊ったりと、比較自由に動く場合が多い種目です。鋭く回転したり、男女が見つめあったり、ドロップという大技があったりと、動きの激しさも特徴的です。
最近だと、テレビ番組の「金スマの社交ダンス挑戦」に出てくる、キンタロー・ロペスが踊っているダンスが、ラテンダンスですね。
上級者が使うステップ(ドロップ)によっては、男女のボディが密着しているステップやポーズがありますが、もちろん、普段からそのようなステップは使いません。
上級者カップルが、より派手に見せるためにアクロバティックな振り付けをしているだけなので、ダンスパーティーとかで使うことはないでしょう。
衣装について、女性は比較的露出が多く、いかにもラテン!といった感じです。男性も、胸がはだけていたりしますが、あくまでジェントルマンな踊りがベースにあるため、むやみに露出するわけではありません。
もちろんこちらも普段からこんな格好して踊っていませんので、ご安心ください。
ラテンアメリカンは
- チャチャチャ
- サンバ
- ルンバ
- パソドブレ
- ジャイブ
- ジルバ
以上の6種類です。
チャチャチャ(Chachacha)
ラテンの人気種目です。リズミカルな音楽なので聴いているだけで楽しくなります。
とてもポピュラーな音楽が使われることも多く、知っている曲が流れることも多いでしょう。
非常に素早いアクション、ストップ&ゴーを多用した動きの切れのあるダンスです。
特に世界レベルの人たちの動きは、すでに人間の域を超えているのでは?と思わせるようなものになっています。
ルンバと並んで、ラテンで人気の種目となっています。
●世界トップクラスのチャチャチャ
●初心者・入門向けステップ
サンバ(Samba)
サンバは、ブラジルのサンバを、英国式に踊っているものです。
明るく楽しいリズミカルな音楽で踊ります。
特徴は、ブラジルのサンバのように腰ををふりふりする、、のではありません。
アップダウンするのが、英国式サンバの特徴となっています。またブラジルのサンバと同じように練り歩くようにフロアをどんどん移動していくのも特徴です。
踊っていてとても楽しく、覚えやすいので、初心者にはお勧めの種目です。
●世界トップクラスのサンバ
●初心者・入門向けステップ
ルンバ(Rumba)
ルンバの特徴は、「静」。
音楽はゆっくりとした4拍子で、心を打たれるような音楽が多いです。
男女を強く表現するダンスで、すれ違ったり、見つめあったりと、表現力がとても必要になります。
また、女性を倒したりとアクロバティックな形をとることも多いです。
ゆっくりな音楽なので初心者向けに思われることが多いのですが、上手に踊るにはなかなか難しいダンスです。チャチャチャと並んで、ラテンでは人気の種目です。
●世界トップクラスのルンバ
●初心者・入門向けステップ
パソドブレ(Paso doble)
スペインの闘牛を模した踊りで、力強く激しいアクションが特徴のダンスです。
男性が闘牛士役、女性が牛やケープの役割をしたりします。戦いを表現しているため、とても緊張感のある踊りとなっています。
見ていてとてもわかりやすいダンスなので、初心者に一番人気の種目なのですが、なぜか社交ダンスを踊れるようになるにつれて不人気種目になっていきます。難しい種目なのか?と思われるかもしれませんが、実は技術的には簡単な方になるのですが、、不思議な種目です。
パーティーで踊られることが少ないのが不人気の原因なのかもしれません。
●世界トップクラスのパソドブレ
●初心者・入門向けステップ
ジャイブ(Jive)
ジルバから派生したダンスで、とても速いリズムと歩数が多いのが特徴のダンスです。足をキックするアクションが目立ちます。
早くて運動量が多いため、パーティーなどでは踊られることが少ないです。大会においても、一部の上級クラスでしか採用されていないぐらいなので、難易度も高めのダンスになります。
上手に踊れるととても楽しいダンスですが、踊れる人も少なめです。
●世界トップクラスのジャイブ
●初心者・入門向けステップ
その他パーティー等で踊られる種目
こちらもスタンダードとラテンに分かれるのですが、今現在ほとんど踊られなくなってしまったダンスです。
ただ、ブルースとジルバは、非常に覚えやすい種目なので、よく社交ダンスの入門用として使われています。
ブルース(Bluse)
ゆったりとした音楽に合わせて、少し体を揺らしながら踊るダンスです。
チークダンスと似ているので混同されがちですが、別物です。
今現在は、ほとんど踊られることがなくなってしまった種目ですが、社交ダンスの組んで踊る基礎が習えるので、一番最初に習う事も多いと思います。
●初心者・入門向けステップ
ジルバ(Gitterbug)
4拍子のリズミカルで楽しい感じのダンスです。ジャイブから派生したと思われるのですが、日本独自の種目ですので世界的には通用しません。
ジャイブに比べると歩数が少ないため比較的ゆっくりですが、それでも初心者にとっては早く感じるかもしれません。
今ではほとんど踊られなくなってしまったのですが、入門に最適のダンスなので一番最初に習う事が多いかと思います。
音楽は、ジャイブの音楽を利用したり、クイックステップの音楽を使うこともあります。
●初心者・入門向けステップ
マンボ(Manbo)
残念ながら、インターナショナルスタイルでは、ほぼ絶滅してしまった種目です。
今現在、ほぼ踊られることはありません。サークルJでも教えていません。
ちなみにアメリカンスタイルでは、競技会種目として正式採用されて、盛んに踊られているようですね。こちらはインターナショナルスタイルのサンバとチャチャチャを混ぜ合わせたようなダンスに進化しているようですね。サルサに近いかもしれません。
●動画(アメリカンスタイルのマンボ動画を掲載します)
●初心者・入門向けステップ
スクウェアルンバ(SquareRumba)
残念ながら、インターナショナルスタイルでは、ほぼ絶滅してしまった種目です。
ルンバ(キューバンルンバ)と覇権を争い、負けて消えていったと聞いていますが、、2000年以降に踊られているという話は、ほぼ聞いたことがありません。サークルJでも教えていません。
別名フレンチルンバ、ボックスルンバともいうようです。
●初心者・入門向けステップ
まとめ
以上、社交ダンス14種目の解説でした。
●スタンダード(6種目)
- ワルツ ‥ゆったりとした3拍子
- タンゴ ‥移動量が多く、鋭く振り向いたり力強く
- スローフォックストロット ‥4拍子でゆっくり流れるような感じ
- クイックステップ ‥フロアを走り回ったり跳ねたり
- ヴェニーズワルツ ‥早い3拍子で回り続ける
- ブルース ‥ゆったり歩くようなダンス、入門用
●ラテン(6種目)
- チャチャチャ ‥軽快な音楽に、鋭く素早いアクション
- サンバ ‥ノリのいい感じで、どんどん移動していく
- ルンバ ‥ゆっくりな音楽で、見つめあったり倒したり大技が多い
- パソドブレ ‥闘牛士のイメージ、勇ましいダンス
- ジャイブ ‥非常早いリズムの音楽で、足のキックを多用
- ジルバ ‥ジャイブの音楽を使うことが多い、入門用
おおざっぱですが、こんな感じで覚えておけば間違えないでしょう。
ダンスサークルJ の初心者クラス募集状況
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社交ダンス種目ーワルツの歴史と解説
社交ダンスの歴史はなんと200年。マリー・アントワネットの時代からワルツは踊られてきました。当時はウィンナーワルツでヨーロッパを魅了していましたが、アメリカに渡り、現在のワルツが生まれました。