社交ダンスを上達するには順番があります。

  1. ステップを覚える
  2. ステップを音楽で踊れるようにする
  3. 個人レッスンを受けて、直すところを明確にする
  4. 何度も練習する
  5. ③に戻る

これの繰り返しです。

しかし、この繰り返しをしていても、中々上達しない場合が出てきます。
同じことを何度も言われてしまう、いつまでたっても同じトラブルが起きてしまう、こういった場合、先生が間違いないことを言っているのであれば、問題は受ける側にあるわけです。

何度言われてもできない場合には、原因は大きく分けて3種類あります。

  • 理解不足(正しく理解できていない)
  • 身体不足(身体能力が足りていない)
  • 練習不足

おおよそ、以上の3つの内のどれかになります。

特に今回は、3つ目の練習不足の問題について話してみましょう。

 

単純に、練習量が少ないという場合は、論外です。練習時間を増やしてください。

練習不足という言葉の意味には、練習量が足りない、という意味と、練習の質が足りないという意味の二つがあると思ってもらえるといいです。
ずーっと練習していても、質が足りなければ練習不足なのです。

では、質の良い練習、言われたことができるようになる練習というのはどうすればいいのでしょうか?
それはずばり、ゆっくりな音楽で練習する、ということです。

音楽ばかりで練習していてもダメなのです。

ある程度レベルがあるダンサーがレッスンを受けると、言われることがたくさんあると思います。「手の使い方、足の使い方、体の使い方、表現、音の取り方」などなどたくさん出てくると思います。ウォークなんて1歩歩くのに3動作も4動作も、多いと5~6動作入ってきます。

こういった、細かい動作をまずは全部書き出しましょう。そして、その動作を暗記したら、ゆっくりな音楽をかけて何度も練習するのです。
大体、音楽をマイナス30%とか、マイナス40%にしてかけます。場合によっては、もっと遅くする場合もあります。

何度も繰り返して練習して、言われたことが出来るようになってきたら、+5~10%します。
それを繰り返して、最終的には大会にかかる速度と同じ速さまでもっていきます。

とても時間のかかる作業です。
そして、大会と同じ速度に近くなってくると、とてつもなくしんどくなってきます。この速さで言われたことをやるのか、と思うと、本当にしんどく感じます。でもこれを乗り越えていかないと、ダンスの練習の質は上がりません。

ちなみに口カウントでも似たようなことはできますが、あまりお勧めしません。一番最初は口カウントでもいいかもしれませんが、音楽の速度という強制力のあるもので練習することに意味があります。口カウントは、自分の都合に合わせて遅い所や早い所を作ってしまいますので、あまりよろしくないのです。

特に、動きが雑だ、と言われる人は、この練習が非常に効果的です。
ウォーク1歩にどのくらいの動きを入れられられるか、ナチュラルターン一つに何コマの動作が入ってくるか、そういったことが出来るように練習するのが、質の高い練習になりますので、ぜひゆっくりな音楽で練習する、ということをしてみてください。

ちなみに、ゆっくりな音楽をかけるには、先日紹介したアプリ「DanceTribe」が非常にお勧めですね。
それ以外にも、DJayというソフトもプロの先生の間でまあまあ使われています。

DanceTribeの記事⇒
Djay アプリ⇒

 

●ダンスを上達するための方法 その1「競技ダンスの練習の仕方を知る」

●ダンスを上達するための方法 その2「学連の真似をする」