滝川です。
昨日、インターネットTV「株式会社ニシノコンサル」という番組で、社交ダンスの先生(プロ競技ダンサー)が、
「社交ダンスの競技会の集客を増やすには⁉︎」
というテーマで、コンサルティングを受けるという番組がやっていました。
⇒AbemaTV「株式会社ニシノコンサル」 「社交ダンスの競技会の集客を増やすには⁉︎」
相談者の小野先生はJDCで活躍されているラテンダンサーの先生ですね。確か学連出身の先生だと思いましたが、、団体も違うため直接お会いしたことは無いのですが、「ガイド付きの観戦ツアー」を開催したりと、色々チャレンジされている先生です。
番組の無料期間は、2月1日までの様なので、興味がある方はぜひ急いで見てほしいなと思います。
コンサルティングの結果
さて、このコンサルティングの結論から言えば、魔法の様な解決策はありませんでした。
当たり前の事ですが、地道な集客活動を行うしかないですよね、という結論だと思います。
ただ、その地道な集客活動って何?というところ肝だと思うのですが、すごく重要な事を言っていたと思います。
特に33分あたりを見てみてください。
西野さんが
33:00「競技に走っちゃうと全部(社交ダンス以外のどの分野も)廃れてしまう」
34:30「コミュニティ作らないとだめ」
こういった事を言っています。
ただ、コミュニティを作るには時間と継続が必要、むしろプロの競技ダンサーである必要もない、、、とまで言われていますが、本当にそう思います。
これだけ、エンタメが溢れ、スマホのゲームやSNSと可処分所得や可処分時間を争わなくてはいけない時代。そんな時に、自分の競技・技術が一番優先度が高くて、社交ダンスの普及が出来るわけがないと思うのです。
(もちろん、教える側としては自分の能力を高める必要は絶対にあると思うのですが、、)
初心者の方に向けた活動を主眼にしてきたサークルJ
社交ダンスを通して活動・コミュニティを楽しむ
これがサークルJの方向性で、10年間それに向かってやってきた結果、入会者は多分もうすぐ2000名ぐらいになると思います。(すいません、最近集計していません)
大会を開催したりもサークルでやっていますが、それは目標ではありません。
サークルJ初期のころから、私はプロの先生はみんな自分のコミュニティを持つべきだ、と思ってやってきました。
先生が責任をもって教えて・運営して、そして参加者の居場所を作る。そんなやり方をしていかないと、待っているだけの仕事の仕方は、いずれ行き詰まってしまうと思ってきました。
でも社交ダンス(競技ダンス)の世界は、ずっとそのやり方(技術をひたすら磨いて有名になってお客さんに来てもらい高額の謝礼を受けて仕事にする)で、成り立ってきました。いまもトップの先生たちはそのやり方で生きています。だから、トップからは変わりません。変えられないと思います。
でも日本のトップクラスには届かなくても、何年も何十年もダンスを磨いてきて十分な技術を持った先生たちがいっぱいいます。そんな先生たちが、ひとり一つのコミュニティを運営すれば、きっとこの世界は変わっていくと思っています。
社交ダンスは誇れる魅力あるもの
社交ダンスは、世の中に誇れる魅力のあるもの、だと私は思っています。
もちろん、難しいし、コミュニティのハードルは高いし、上手くいかない事も沢山あるかと思います。でもそれを乗り越えてでもやる価値のあるものだと思います。
そんな素敵なものが、もっと広がるためには社交ダンス(競技ダンス)の先生たちの気持ち・取り組み方次第だと思います。でも、そのためには捨てるものも必要だと思います。
今までのやり方が通用しないのであれば、今までのやり方は捨てないといけないと思うのです。技術を教えるだけでなく、社交ダンスの楽しさを教える先生になる、という事だと思っています。
すごい上から目線の様な内容になってしまって、社交ダンスの先生方には、もうしわけありません。
でも、「社交ダンスやばいやばい」、「生徒が来ない来ない」、と言われて始めて10年以上です。
その間色々と初心者を入れるためにみなさんチャレンジしてきましたが、ほとんどが継続できていない(=失敗)と思います。
そして、ついに昨年ぐらいからは、大型教室・有名教室が閉店・合併を始めました。
あと5年で、競技会がほぼ成り立たなくなる可能性もあると私は思っています。
たぶん、近いうち有名社交ダンス企業とかもなくなると思います。
もう後がないかな、と。
10年以上、初心者の方に社交ダンスを普及をしてきた立場から、正直な意見を言わせてもらえれば、やることやれば社交ダンスやりたい人はいますよ、来てくれますよ。
でもそのためには、時間もお金もかけなくてはいけないし、そもそも考え方を180°変えていかないといけない、と思うのですね。
(2019年1月 社交ダンス体験プログラム 今回は30人あまりが全く初めての社交ダンス体験にいらしてくれました)
番組で話していた西野さんのコンサルティング内容は、概ね私が思っている事・やってきた事と一致しているのかな、と思いました。あとはそれを実行に移して、継続できるか、どうかかなあ、と。
そしてそれを、社交ダンスの先生たち30人が出来れば、1500名のコミュニティが出来ます。1500名のコミュニティが動けば、3万人に届きます。3万人にとどけば、そこからまた社交ダンスに興味を持ってくれる人が100人出てきます。
こうしてプラスのサイクルが出来れば、、、いやそれを作っていかなければ・・
落ちはあまりありませんが、番組を見てみた私の感想でした。
投稿者プロフィール
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大学生の時に社交ダンス部(競技ダンス部)で社交ダンスを始めました。社交ダンス講師歴20年、教えてきた生徒の数は1500名を超えました。
現在、池袋と川口で社交ダンス教室を運営し、若者向け社交ダンス<ダンスサークルJ>や<ダンスサークルアクト>を開催しています。
タキガワダンススクール代表
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