社交ダンスシューズのを購入したばかりの初心者の方、おめでとうございます。これであなたも社交ダンサーの仲間入りです!
さて、せっかく購入したダンスシューズですが、手入れなどはどうすればいいのでしょうか?
また長時間使っていると、だんだん滑ってきたりします。最後はボロボロになったり汚れたりしてきますが、いつ買い換えたらいいのでしょうか?
社交ダンスシューズの手入れと買い替え時期について解説していきます。
手入れの仕方
シューズの底(裏面)の手入れについて
社交ダンスシューズは、裏面が皮でできていますね。毛羽立った床面と言われている側をフロア側にして張り付けられています。
この毛羽立ちがあるおかげで、社交ダンスシューズはつるつるの床面に対して適度な摩擦力を持つことができ、踊ることができるのです。社交ダンスは床を滑ることもしますし、床に対してピタッと止まることもあるので、この適度な滑り具合というのが非常に大事になります。
しかし、練習やレッスンを受けた後に靴の裏側を見ると、ほこりや髪の毛、そして毛羽立ちが無くなって黒いペラペラしたゴミがついていたりすると思います。
このペラペラのゴミはいったい何でしょう?これは、社交ダンス用のフロアに滑り止めとしてまかれるパラフィン(ろうそく)が、ほこりと合わさってできたゴミです。
このゴミが靴の裏側につくと滑りすぎる原因になります。ですので、このゴミはブラシでこすり落としてください。結構、強くごしごしこすって構いません!すると毛羽立ちが戻ってくるでしょう。
ブラシは大抵のダンス教室やダンス練習場においてあると思います。もしなければ、ダンスショップで購入できます。大体500円~1000円ぐらいで購入できると思います。1本持っておくととても便利です!(タキガワダンススクールでも販売中です)
シューズ全体の手入れについて
シューズの使用後は、出来れば密閉は避けた方がいいですね。ビニール製の袋などに入れるのではなく、付属してくる不織布の袋、もしくは綿製の袋に入れて保管しましょう。
女性は、におい防止のため内底面を拭いたりするのも良いと思います。裸足で使用する女性の場合は、シューズについた汚れ(皮脂などが)においの原因になります。
シューズの臭いの対策は、下記の記事も参考にしてみてください。
全体的にみると、基本シューズは毎回何か手入れをするようなことは特にありません。ある程度消耗品なので割り切って使いましょう。
ただ使わない場合は、長期間そのままで保存するとカビが生えます!
長期間保管する際は、きれいに汚れをふき取って保管してください。もしくは別記事で解説する禁断の選択肢「洗濯」をしてみてください。
★社交ダンスシューズを洗う⇒(執筆中)
滑り止め
さて、長期間ダンスシューズを使ってくると、ブラシでごしごしこすっても毛羽立ちが復活してくれなくなってしまいます。毎日のように使っていれば1か月もしないうちに毛羽立ちが無くなってしまうでしょう。
長期間使った靴の底は、上記の写真の様にツルッツルになります。
これはもう寿命なんででしょうか?
いえ、そんなことはありません。まだまだ使えるはずです。どうすればいいのでしょうか?
それは、滑り止め(起毛剤)を塗布してください。
例えば、有名なダンスシューズショップ、「ケント」さんの滑り止めスプレー
他には、滑り止め?(靴底復活スプレー)
くつぞこ花子⇒
そして、ヒマシ油などの専用滑り止め製品以外のもの
ヒマシ油⇒
これらを使う事で、カチカチになったくつぞこを柔らかくして毛羽立ちを戻すことができます。
しかし!この滑り止めを使う時の大事な注意点があります。これら多くの滑り止めの成分は、なんと油です。油で靴底についたパラフィンを溶かしたり、カチカチになった皮に油分をしみこませて柔らかくしているのです。
油を付けることで靴底は良くなりますが、フロアの方はどうなるでしょうか?
そうですね、当然油でべとべとになります。
実はこの事は度々大きな問題になっており、ひまし油などの滑り止め剤は、ダンス競技会会場では絶対に使用してはいけない、とか練習場での使用禁止とか、公民館での使用禁止になっていたりします。
ですので、使用する際は必ず気を付けてください。余分な油をティッシュでふき取りましょう。
また、ひまし油は事前に準備して使ってください。当日その場でヒマシ油を使うと、しみこまなかった油分が床についてべとべとになります。ひまし油シューズを使用する前日などに、油分をしみこませて、その後ブラシでこすり、雑巾などで余分な油分をふき取ってから使用してください。
大事なことなのでもう一度言います。
ダンスフロアに滑り止め剤が付かないように、必ず事前に手入れをしてきてください!!
シューズの買い替え時期
最後は、ダンスシューズの買い替えの時期についてです!
シューズの買い替え時期は、、、はっきり言って壊れていなければ結構長期間使えます。
プロダンサー的なアドバイスでは、「毎日使っているなら半年程度で買い替えた方がいい」と言いたいところですが、安いものでもないので、壊れるまで使い続けても問題はありません。(ただ、シューズは癖がついてきますので、上達を目指すのであれば早めに買い替えた方がいいです)
上記の滑り止め剤などをうまく使えば、男性のシューズは結構長期間使えるものです。お金がなかったころは何年か履いていました。最終的にはヒールが削れて来て使い物にならなくなったり、ヒールがもげてしまったりしまいご臨終となりましたが。。
使用時間にもよると思うのですが、ハードに使うのであれば男性シューズは少なくとも半年~1年に1回ぐらいは替えた方がいいですね。
女性のヒールは寿命が短いのでそんなに長くは無理かもしれません。特に使用時間が多い人は、型が崩れてきてしまうことが多いので、プロの人は3ヶ月に1度替えている、という話も聞きます。さすがにそのペースだと厳しいという方は半年に一回ぐらいでしょうか。ハードに使って1年は厳しいかもしれません。
ちなみにシューズのケントさんのスタッフのお話では、週1回1時間程度の使用であれば1年程度で変えてほしい、とのことでした。(50時間ぐらい、、個人的にはもう少し持つと思います)
まとめ
社交ダンスシューズの手入れと滑り止め、そして買い替え時期について解説してきました。
社交ダンスを何年もやっている方はあまり考えたこともないかもしれませんが、初心者の方は、シューズをどう扱えばいいのか意外とわからないものです。
シューズは、社交ダンスで唯一使用する道具です。ぜひ丁寧に使って、長持ちさせてみてください。
投稿者プロフィール
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大学生の時に社交ダンス部(競技ダンス部)で社交ダンスを始めました。社交ダンス講師歴20年、教えてきた生徒の数は1500名を超えました。
現在、池袋と川口で社交ダンス教室を運営し、若者向け社交ダンス<ダンスサークルJ>や<ダンスサークルアクト>を開催しています。
タキガワダンススクール代表
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