さて、社交ダンスの先生でもオンラインレッスンにチャレンジされている方もボチボチいらっしゃるみたいですね。
また、Youtubeにチャレンジされている先生も多いようです。
私は滝川は、Youtubeはすでに10年前からスタートしていますし、オンラインレッスンもおそらく社交ダンス界で最速の速さの3月上旬からスタートしました。
今回は、そのノウハウやおすすめ、実際の話などをしてみたいと思います。
内容はYoutubeとオンラインレッスンの2つに分けて話したいと思います。
今回は、オンラインレッスンについてお話ししたいと思います。
オンラインレッスンの状況
私のところでは、オンラインレッスンは、現在週2回行っています。
サークルJ・サークルアクト合わせて、大体参加者は8~15人ぐらいです。
はっきり言えば、今までの参加者の1/10程度となっていて、リアルで行っていた時に比べると正直採算は全く合いません。
それでも、この状況ではオンラインレッスンに少しでも活路を見出す必要があるのではないでしょうか?
採算についてはまたあとでお話ししますが、オンラインレッスンは質の高いものをやろうとすると意外と必要経費が掛かります。
ただ、それでも社交ダンスYoutuberよりはましかもしれません。オンラインレッスンは現実的な可能性が十分あります。Youtuberについては、またあとで次回に述べていきたいと思います。
オンラインレッスンの準備
さて、オンラインレッスンをやっている先生方のもちらちらと拝見させてもらったりしましたが、やはりスマホ一つで行われている方が多いようです。
残念ながらそれではおそらく難しいでしょう。
オンラインレッスンを視聴している方は、リアルで行われているより少ない情報でレッスンを受けています。音質や画質、そしてカメラのアングルなど少しでも多くの情報を視聴者に届けないといけません。
そのためには、かなり綿密な準備が必要となります。
カメラと三脚、ビデオキャプチャー
カメラは、ビデオカメラか一眼レフ(ミラーレス一眼)を用意してほしいです。
画質については実はスマホでもそこまで違いはありません。
ただ、スマートフォンを使った場合は、ズームの操作性、機材の追加が難しい、ということがあり、いい撮影はできません。
お手軽な反面、非常に融通が利かないのがスマフォでの撮影です。
ぜひ専用のカメラを用意して下さい。
ただ、ビデオカメラ、一眼の場合は、そのままではPCにつないでもダメです。ビデオキャプチャーというものが必要になります。(ウェブカメラの場合はビデオキャプチャーは必要ありません)
こちらはアマゾンで1~2万円で売られています。おそらく最近のビデオカメラや一眼カメラであればは、HDMIというもので出力できるようになっていると思います。なのでHDMIビデオキャプチャというものを買いましょう。
(2020年5月現在、かなり品薄のようです。あまり在庫がありません、相場も上がっているようです)
また余裕がある方はカメラを2台用意して、ビデオ切り替え器(もしくはビデオミキサー、もしくはソフトウェア内での切り替え)を用意して、場面によって切り替えるとより効果的です。
私の場合は、足元だけを映すのに使ったりしています。
マイク
絶対に用意してほしいのがこのマイクです。
スマホのマイクは、非常に音質が悪いです。
特に、ダンス教室というのは音が反響してキンキン響きます。それをスマートフォンで聞いていると本当に聞き取りづらいです。
ぜひマイクを接続して撮影しましょう。
私の場合は、ワイヤレスマイクを利用しています。アマゾンで3~5000円ぐらいで手には入ります。非常に良いです。
ワイヤレスマイク
Zoomなど双方向でレッスンをする場合は、ヘッドセットの方がいいですね。
ブルートゥース対応のヘッドセットを用意してみてください。
ミキサー
マイクに続いて、もう一つの大きな問題がレッスン用に流す音楽です。
ほとんどの方が、スピーカーから出た音をスマートフォンで拾っています。
これはもう残念な音質です。
再生した音楽はマイクの音声とともに、ミキサーにつないで出力しましょう。
このミキサーもアマゾンで5~8000円で買えます。
(2020年5月現在、ほとんど在庫切れのようです)
私が使っているのは、
ミキサー
ですね。
これで、音楽と声をミキシングし手出力したり、音量を調整したりしています。
ミキサーがなかったとしても、PCをうまく使えばミキサー代わりになります。工夫してみてください。
カメラマン 兼 音声担当のアシスタント
絶対に必要です。
音量の調整、カメラの角度・ズームや切り替えを担当してくれるアシスタントの方が欲しいです。レッスンを自分一人で上手に撮影するのは、ちょっと難しいです。
特にモニターしながらの音量の調整は必須です。そうでないと、音楽の音で先生の声がかき消されてしまったり、先生の声が小さかったり、割れてたりしたとしても、わかりません。
サブモニター
視聴者の方に見やすくするためには、先生はカメラに対して背中向けての撮影が多くなると思います。
そのため自分がどのように映っているかを確認するサブモニターが必要です。もちろんカメラマンの方が調整したり指示を出してくれればいいのですが、やはり自分の状態を確認しながら撮影するのがベストです。
またZoomの双方向レッスンの場合は、生徒さんの状況も確認しながら撮影しないといけません。
よって、撮影結果が映せるサブモニターをカメラと反対側の方に置きたいところです。
PC
以上の機材をすべてPCにつないで撮影を行います。
ちゃんとつなげて設定をすれば、PC用のZoomできれいな画質・音質で放送することができます。
Youtubeライブを使う場合は、OBSという配信用のソフトを利用します。
こちらは使い方が結構難しいので、ググって勉強する必要があると思います。
かなり慣れと知識が必要でした。
ある程度以上人数が多い場合は、ZoomでやるよりYoutubeライブの方をお勧めします。
また録画をしておけば、時間に間に合わない生徒さんにも参加してもらえます。
これは一ついい利点です。
レッスン内容の吟味
これだけの準備があって、ようやくまともな感じでのオンラインレッスンができると思います。
どんなに素晴らしい先生の素晴らしいレッスンだとしても、画質や音質が悪かったら台無しです。視聴者の生徒さんにより良いものを届けるには、オンラインレッスンにおいてはダンスだけではなく環境の準備というのが非常に大事になってくると思います。
そしてさらには、どのようなステップを教えるか、どのように教えるか、ということも吟味しないといけません。オンラインレッスンの場合、方向を共有することが難しいです。小さな画面ですので、見逃すことや伝えきれないことも多いでしょう。その辺も含めたうえで、内容を考えて教えなくてはいけないかと思います。
はっきり言って、社交ダンスのオンラインレッスンは非常に向いていません・・・
正面を向いて踊っている、ジャズダンスやバレエ、ストリートダンスなどはオンラインレッスンとの相性もまあまあ良いかと思うのですが、社交ダンスはかなり良くないです。
- 移動する
- 方向が頻繁に変わる
- 二人で踊る
このすべてが、オンラインレッスンと合わない点です。
それを知ったうえで行う必要があると思います。
Zoomの設定
さて、ここまでやってもZoomについては当初非常に音声の質が悪かったです。
色々と調べてみた結果、Zoomの設定で変更することができました。
Zoomでレッスンをすると、音が非常にボワンボワンというか、こもったような感じになってしまいます。
これはなぜかというと、Zoomのアプリが周りの雑音をカットするためにやっているためでした。この機能があると、特に音楽が最悪の状態になります。聞くに堪えません。
Zoomの「設定」⇒「オーディオ」⇒「詳細」から
「オーディオ処理」をオフにしてください。
詳しくはこちらのサイトを参考にするといいと思います。
Zoomの会話以外の音をクリアにする⇒
支払いについて
これもまた結構問題です。
私のところでは、サークルの支払いで利用していたPaypayがあるので、それを利用しています。今までチケットで支払っていた場合は、なかなか難しいですね。
何か別の方法を考えるしかありません。
まとめ
オンラインレッスンに興味のある先生方は、スマホ一つで撮影ではなく、このように画質・音質にこだわってやっていただけるといいのではないでしょうか?
ただ正直言って、かなりの知識、そして機材が必要となります。当教室ではたまたま、大会に使う機材や動画撮影に使う機材などが色々とあり、それらを組み合わせて使うことで最低限の出費でスタートすることができました。
そしてこれだけ準備をする上に、最低2名体制でのレッスンですので、撮影コストもかなりかかります。もちろんこれは自宅撮影では難しいですので、やはりダンススタジオを等を利用することになるでしょう。その経費も考えないといけません。1500円60分でやったとしても、最低10名ぐらいの参加がないと厳しいかな、と思います。
でもYoutuberをやるよりかは、100倍売り上げになるでしょう。
Youtuberとして15000円を売り上げるには、めちゃくちゃな時間と初期投資と努力が必要になります。特にちょっと厳しいレベルで時間がかかると思います。そして現状ではリターンはそこまでありません。
(※2022年現在、Youtubeのメンバーシップを使って採算をとっている先生がいらっしゃいますので、それは一つの方向性のように思えます。広告収益で黒字化するのは難しいでしょう)
ですので、私はダンスの先生方は、自分の生徒さんたちに向けてのオンラインレッスンをされるのが一番いいのではないかな、と思います。
ちょっと機械などが苦手な方はハードルが高いかと思いますがやる価値はあると思います。
オンラインレッスンやったけど生徒さんが1~2回でやめてしまった、、という先生も、一度環境を見直してみてはいかがでしょうか?
きっと先生のレッスンを待っている生徒さんは多いと思いますよ。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 社交ダンス大会2024.06.29サークルJカップ クローズド戦の出場要件変更について
- お知らせ2024.03.09渋谷の中上級クラスの休止
- お知らせ2024.01.06ダンスサークルJ規約変更:休会になる期間の変更
- 知識2022.10.14トライアルダンスの衣装について(社交ダンスの衣装)