さて、もうブラックプールの時期になってきましたね。

最近は、世界的な団体が真っ二つの状況が増々進んできてしまい、ミルコ&エディータカップルは、ブラックプールに出てこない可能性が高いです。

そのためか、どうもイマイチ盛り上がりに欠けているような気がします。

チャンピオン争いに新たに加わる選手も少なく、次世代のスターが出てきていない、そんな状況をいちダンスファンとしては憂慮しています。

さて、こんな状況の世界のダンス界ですが、やはりブラックプールやUK選手権の様子を見たいものです。

今年からDSIさんがブラックプールの生放送をするそうです(有料)。

これにどこまでニーズがあるのかちょっとわかりませんが、1000円ぐらいで見れるならちょっと見てみたい気もします。

*追記  1週間で200ユーロ、2500円ぐらいですね

一昔前までは、日本のひまわりさんがUK選手権のDVDなどを発売していましたが、今は発売されなくなってしまいました。

新たなダンスTVという、動画配信サービスに切り替わったのもありますが、そちらでも競技会の映像はありません。

なぜなんでしょうか??

先日ちょこっとダンス業界の方とお話をしたときに、その理由を聞けました。

音楽著作権の問題だそうです。

とても、これは根が深い問題ですね。

コピー製品、違法動画UPの問題もとても厄介な問題ですが、こちらも非常に困った問題です。

要するに、商用などで音楽を配信などする場合、著作者(もしくは著作権協会など)に了承を取り、お金を払わなくてはいけません。

それは各国の法律によりまちまちで、著作権協会が一括で管理している場合もあれば、個人で管理しているものもあるでしょう。
ダンスの音楽は世界中の音楽から持ってきていますから、これを一つ一つ確認して許可を得ることは非常に難しい問題です。

さらに、その音楽を編集したりする場合も、著作権に絡んできます。

(DSIさんは、おそらく許可を得ているのでしょう、大変な労力です)

非常に困った問題です。

テクノロジーが発達していなかったときは、著作権は国内のものだけを守れれば良い法律でした。

編集などするのも専門の機械が必要で、そう簡単には出来なかったので、著作権協会はテレビ局やレコード会社などと結びついていればOKでした。

ところが、昨今は個人でも簡単に音楽を世界中に配信でき、簡単に編集もできてしまいます。

この様な状況になった時に、古くなった著作権法では、色々と問題が出てきてしまうわけですね。

漫画やアニメの世界でも、同人やパロディといったものがどこまでOKなのか、微妙ですよね。同じ問題です。

2次制作が盛り上がることで、本家に利益も上がったりする場合も多々あるわけです。

(ですから、同人の世界はグレーゾーン扱いされているわけですが)

もともと著作者の権利を守る、著作権者に利益が行くようにするはずだった法が、いつの間にか著作権協会の利益を守ることになっていたりと、、、

昨今のテクノロジーを踏まえた新しい著作権を早急に作らないといけないでしょう。

制作の世界はいま急激に力を失っています。

新しい音楽、新しい文学、新しい漫画、新しい映像は、お金をかけない方向にどんどんシフトしています。

そうせざる得ないのです。

みなさんも、よく考えてみてください。

タコが自分の足を食べてしまう世界にならないように。。

投稿者プロフィール

滝川 洋信
滝川 洋信
大学生の時に社交ダンス部(競技ダンス部)で社交ダンスを始めました。社交ダンス講師歴20年、教えてきた生徒の数は1500名を超えました。
現在、池袋と川口で社交ダンス教室を運営し、若者向け社交ダンス<ダンスサークルJ>や<ダンスサークルアクト>を開催しています。
合同会社タキガワダンススクール代表。

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