サークルJカップも18回目を迎えることになりました。
おかげさまで毎回200名を超えるような大きな大会となっていて、最近はサークルJカップはガチで練習して臨む、といった真剣な話もよく聞いていて、うれしい反面、やはり問題点も出てきてしまうので、色々と改善を続けないといけないな、と思っております。

そして今日は、最近聞いた話やもらった意見などについて書いてみたいと思います。

ミドルクラスの女性がおおいことについて

ミドルクラスの女性が男性に比べて非常に多いという状況が起きているため、ミドルクラスに出ることが出来る条件に変更をしてはどうでしょうか?という意見をいただきました。

調査してみた結果、ミドルクラスに出られる条件によって女性が多くなっているわけでなく、ミドルクラスの女性の人数が単純に多い、という状況でした。

よって、現状ではルールの変更は行いません。
ミドルの女性が多く、相手が見つからないという状況が起きてはしまうのですが、女性同士などで出場するなどしてみてください。

複数ジャッジについて

サークルJカップでは、複数ジャッジを行わないのか?という質問をいただいたので、そのことについて述べたいと思います。

複数ジャッジを行うためにはいくつか解決するべき問題が現状あります。
①ネットワークを利用した複数ジャッジシステムの開発
②複数ジャッジを呼ぶための費用
③審査の正確性について
以上の様な問題があります。

①ネットワークを利用した複数ジャッジシステムの開発

複数ジャッジを行うためには、サークルJカップの大会内容に合わせたジャッジシステムを開発する必要があります。

それは、タブレットとネットワークを利用したシステムになると思われます。
開発自体は、かなりの工数が必要となるためかなりの金額が必要になると思われます。開発依頼をすると50~200万円前後のシステムとなるかと思います。
また冗長化(バックアップシステム)が必要なため、運用コストも結構必要となります。
現在の紙と人力のシステムは、確かに古臭いですが、安定性・冗長性があります。

この辺については、一長一短ですが、新しいシステムの開発は確実に参加料に反映されてきてしまうため、悩みどころです。

そして、一番の問題は、このネットワークを使った採点システムは特許が取得されている点です。現在権利はJDSFが持っているようです。他の団体がネットワーク採点システム(タブレットなどを使った採点)を導入しないのも、この辺が一つ問題があるからだと思います。

サークルJでどの様な形であれば利用できるのか、特許を回避できるのかなどを調査するのも必要で、大変難しい問題だと思っています。

②複数ジャッジを呼ぶために

3名程度の複数ジャッジになるかと思うのですが、単純に費用が3倍になります。
具体的に言うと、参加費一人当たりおよそ300~500円の予算が必要となります。

また審査委員には、毎回10ダンスをしっかりと踊ってきたプロ選手にご依頼しています。プロ選手(先生)も、大会やパーティーなどがあり中々予定が合わない事も多いです。そうすると、スタンダード専門の先生、ラテン専門の先生、といった方を審査にお願いすることになります。

もちろん、専門の先生も、専門外のダンスを踊っていてたくさん見てきているので、大きな目の違いはないと思います。ただ、それであれば複数ジャッジでなくても、、、
2名の専門の先生で、スタンダード・ラテンを別々に審査してもらう、という形もあり得るかもしれません。これであれば、さほど費用は膨らまずに変更することは可能そうですね。

③審査の正確性

単独ジャッジでは見落としや、審査ミスなどもリカバーできません。
複数でジャッジが行われれば、確実に審査は正確になるかと思います。
結果は平均化・安定化して、踊らく上手なリーダーさんが、より確実に毎回決勝を占める形になるでしょう。
裏を返せば、総合的に実力が劣るペアが一発上がってくるチャンスはへるでしょう。いわゆるワンチャンがなくなります。

また、予選で落ちてしまった場合、一切の言い訳・逃げ道がありません。特にゼロチェックだったりした場合、完全にその人の踊りが否定されてしまうことになります。

たしかに競技会というものは、出来るだけ正確な審査が求められるべきかと思います。サークルJカップを本格的に開催したときの目標事項の一つに、「複数審査」というのもありました。

しかしながら公式競技会と違い、サークルJカップは単純に勝ち負けだけを競う場所であると私は思っていません。予想を覆すような結果や、各審査員の独特の視点、そういったもので一喜一憂するのもサークル大会のだいご味であってもいいのではないか、と最近は思っております。

ただこれについては、あくまで主催者の一意見ではあります。
大多数の意見が、サークルJカップの結果はより正確で客観的であるべき、ということになれば、より正確性のあるジャッジシステムを導入するべきだと思ってはいます。

この審査の正確性については、みなさんの考えや意見をぜひお聞きしたいと思います。
打ち上げなどで意見や考えを教えていただければ、と思います。

●おまけ1

Jカップ後に開催している日暮里・渋谷・池袋の合同打ち上げに、他のグループが参加できないか、というお話をお聞きしました。
大変申し訳ないことに、毎回100人前後の打ち上げと化しており、居酒屋さんのキャパシティ、そして手伝ってくれている役員さんたちのキャパシティの限界となっています。
ですので、申し訳ございませんが、現在は別々に開催していただけるようお願いします。

新しい相手をお探しの場合は、ぜひ定例会などに相互に参加して、色々な方と知り合って、大会カップルを組んでみてください。
よろしくお願いします。

●おまけ その2

大会の時に審査員からコメントをもらうシステムはできないか?と聞かれました。

えーとですね、正直いって審査員は、1分半の間に細かいことをじっくり見る暇がありません。
私も名古屋Jカップで審査もさせてもらいましたが、本当に細かい部分を見られません。覚えてられません。(決勝に何度も残るような子はさすがに覚えられますが)
なので、打ち上げの時にコメント求められても、コメントできない子が多々いましてて、動画を見せてもらいながらコメントをしていました。

コメント専用に見ていたとしてもおそらく1Hあたり3人程度にほんの一言するのが限界で、正直言って短時間でできるコメントはほとんど内容がありません・・・
わたくしの教室の発表会では、踊りにコメントをするシステムをやっていますが、発表会後に各先生が録画を見ながらコメントをしています。

もし本当に改善を受けたいと思うのであれば、動画をもって、審査員や自分の先生の所にレッスンを受けに行き動画を見て改善してもらいましょう。それが本当に一番いい改善です。飛躍的に良くなるでしょう。間違いありません。

ちなみに、私が普段打ち上げで行っている講評は、普段の踊りなどを見ているのでコメントができるのです。それでもたった一言をメモできるだけですが。
知らない人だと本当に厳しいです。

最後に

サークルJカップについてですが、やはりあくまで楽しめる大会でありたいと思っています。ガチで真剣に、と臨んでもらえるのもとてもうれしいですが、行き過ぎた過熱は必ず燃え尽きると思っています。
普段から私がサークルのみなさんに、競技ダンスを第一に勧めていない理由はそこにあります。

「レベルの高い大会」と「楽しめる大会」というのは相反することではありますが、これからも何とかその真ん中を通れるような大会にしていきたいと思います。
今回の大会もぜひみなさん楽しんでおどって、そして一喜一憂してみてください。

以上です。
滝川

投稿者プロフィール

滝川 洋信
滝川 洋信
大学生の時に社交ダンス部(競技ダンス部)で社交ダンスを始めました。社交ダンス講師歴20年、教えてきた生徒の数は1500名を超えました。
現在、池袋と川口で社交ダンス教室を運営し、若者向け社交ダンス<ダンスサークルJ>や<ダンスサークルアクト>を開催しています。
合同会社タキガワダンススクール代表。

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